2007年05月22日

神秘的で美しい

先日、念願の「博士の愛した数式」を見た。見損ねていたから。
はて、この作品、小説に関しては発売前より新聞広告にて知っていた。
いかにも、関心がありそうな私らしい惹かれかただったように記憶している。
映像を見て再び、数学(数字)の美しさや神秘的なもの、そしてワクワク楽しくて、ロマンチックで幸せな・・・忘れていた気持ちが蘇った。
傲慢さを許していただけるなら、こんなにも私の気持ちを代弁してくれるような・・・とでも表現したい。

しかし、それだけではなかった。
ほんわりとして、優しさや慈しみを感じるドラマだった。
きっと、数学の美しさだけではこんなにも、感動して有名にならなかったのかも。

付け加えると、小説では作者の繊細で豊かな文学的表現とあいまって、作品を奥深い世界に誘っているように思う。

紙に書いた仮の直線
本当の直線は、心のなかにある
本当に大切なことは心のなかにある

実生活の役に立たないからこそ、数学の秩序は美しい

優しさと熱い想いの中に見つけた数学の神秘的な美しさ。

同じような美しさが、音楽や詩などの文学などにも感じるのであるが、それらと日常を結びつけるのは困難のようにも思う。
妙な例えであるが、私がそのような美しさに心酔した休日があったとしてその想いのまま職場に出向くと、目まぐるしく過ぎゆく雰囲気に乗り遅れそうな気分になって目が覚める。
逆の場合は、忘れていた何か大切なものを思い出したような感じ。

今は、対極的に思うものでも、いつの日かお互いが導き、結ばれるような日が来ればいいなあと思う。要するに欲張り・・・?

そのためには卑下せず、あきらめず、投げ出さず、自分の選んだ道を歩むしかない。
憧れていたけれど文学部や理学部に進学しなかった私の、自分で選んだ道への責務かもしれない。
posted by さちこ at 19:41| Comment(11) | TrackBack(1) | 数学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さちこさんは当然薬学なんですよね。
そちらの世界も数学に通じる美しさを感じられたのでしょうね。
Posted by MG at 2007年05月23日 11:18
MGさん、こんばんは。
私は薬学部薬学科出身です。
将来は資格が欲しいという思いがありましたが、そいうのって純粋に学問をしようという気持ちからほど遠いような気がします。そして、それも大切だけど、それだけでは何か足りないような気もします。人生何度もあるのなら、他の学部にも行ってみたいですね。
しかし、昨日からどうしてこんなにトラックバック多いねん!
コメントなくて記事に関係ないものは、削除します。あとでまとめてしよう・・・。
Posted by さちこ at 2007年05月23日 20:00
いきなりトラックバックの嵐でおますなぁ。一体これは何なんですやろ。うちのほうにも時々来はりまして往生してまんねん。
さちこはん、知っとると思うけど削除したあと、再構築せんと記事から消えまへんでぇ。わては最初それを知らんかったんでえらい目におうてしもうたぁ。
わてのは消さんといてなぁ。

何故か今日は関西人になってしまったデカプリオでした(元々関西やろ)。

さちこさん、いつもコメント、ありがとう!
Posted by デカプリオ at 2007年05月23日 20:41
デカプリオさん、こんばんは。
心温まるアドバイスをありがとうございます。
大丈夫ですよ。再構築のことは知っております。
ずぼらしているだけです。昨日すでに三件分は消しました。なのにまたまた入っていて面倒くさくなってまとめてしよう~って。
Posted by さちこ at 2007年05月23日 20:54
偶然、先日この本を読みました。
久し振りの読書で目が疲れました。
映画の宣伝も知っていたので、博士と寺尾聡さんがダブって読み進みました。
読後感は、さちこさんのように深い読み方が出来ずに、作者に申し訳ないようです。
Posted by akko at 2007年05月24日 22:46
学生時代、微分・積分などで苦労した記憶が
あるだけで、数学に神秘的な美しさを感じた
ことはありませんでした…^_^;
そのような境地になれたらいいナ~
ウチはデッサンや油彩に夢中で、芸術的な
美しさとは何か…、を思索していました(笑)
Posted by 風恋 at 2007年05月24日 22:50
akkoさん、こんばんは。
読まれたのですね。
博士役は本当に難しいだろうな・・・って思いました。

風恋さん、こんばんは。
芸術的な美しさとは何か…、を思索していました・・・素晴らしい!!
何でも美しさを感じるにはそれまでが大変というか・・・。以前いただいたコメント(bassfaceさん)にもありましたが、ハードルを越えないと、感じられないようにも思います。
Posted by さちこ at 2007年05月25日 19:10
こんばんは。
今日のもなかなか見ごたえがありました。吉次役の遠藤憲一さんはなかなか渋いですね。こういう俳優さんが脇を固めるとぐっと盛り上がります。

池の風景、どこかで見たことがあるなぁと思ったら大沢池だったんですね。いつ見ても絵になる場所です。

それと悪役の福ちゃんも出てましたね。うちの家族は何故かこの俳優さんの大ファンなんですよ。画面に出るといつも福ちゃんだ、福ちゃんだと大騒ぎなんです。変わっているでしょう。来週も楽しみです。

追伸:
明日は天満敦子さんのコンサートに出かけます。もう今からワクワクです。場所はお寺の本殿なんですよ。
本殿で聴く「Balada」はどんな感じか非常に楽しみです。
Posted by デカプリオ at 2007年05月25日 21:21
デカプリオさん、こんばんは。
見ましたよ、よかったですね。

お寺の本殿でのコンサートですか。
楽しみですね。また、どんなだったか教えて下さい。
Posted by さちこ at 2007年05月25日 21:42
>紙に書いた仮の直線
>本当の直線は、心のなかにある
>本当に大切なことは心のなかにある

ご無沙汰しております。

「本当に大切な事はこころのなかにある」。素晴らしい言葉です。しびれます。
数学に限らず全て心が現実を導きだしていると思うのです。

Posted by DBH at 2007年05月27日 11:09
DBHさん、こんばんは。
お待ちしてましたよ。
直線の話はとても印象的です。
全て心が現実を導きだして・・・そうですね。
最終的には、導き、結ばれるのは、心をもってしか無理なのではと・・・・。よくわかりませんが。
Posted by さちこ at 2007年05月27日 19:17
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数学の美しさ
Excerpt: 「数学の美しさ」で検索してみた.
Weblog: メモ of 『高校数学+α :なっとくの微積・解析』(仮題)
Tracked: 2007-11-18 11:34