2010年11月28日

血圧と食塩

昨日、大阪梅田のスカイビルであった某薬科大学公開教育講座に行きました。
二題目の血圧の話が興味深かったので少し記します。(あえて専門的な難しいことは抜き、明日からの日常に役立つ話を)


血圧の上(収縮期)は、年齢に90を足す・・・なんて昔は言いましたが今はガイドラインがあってけっこう厳しい数字が並びます。
どうしてそんなに下げないといけないのでしょうか。
脳・心・腎・末梢血管など高血圧性臓器合併症の予後改善のためです。

さて、日本人はかなり食塩を摂っています。
食塩摂取量と血圧上昇ははっきりと比例しています。
ここで、減塩のポイント
計量スプーンを使って測るとか、かけずにつけるとか・・・ご存知ですね。
下味をつけるのはあまりよくないらしい。
お肉など中に味がつくと人は塩味を感じない。
減塩であっても、量をたくさんとると同じ。
うすくちしょうゆは色がうすいだけ、こいくちより塩分が多い。
外食に注意(コンビニ弁当のご飯は塩を入れて炊いている、表示がNa量なので食塩は 2.54をかけないといけない)
などなど・・・

ここで、食塩感受性の話・・・・
人は血圧がある一定以上上がるとナトリウムを尿中へ排泄する仕組みになっています。
ところが、高血圧の人ではより高い血圧にならないと排泄されない。
また、日本人は食塩感受性なのでより排泄量が少ない。

食塩感受性ってなんですか
昔昔、狩猟生活をしていた欧米人は(肉類)食べても蓄えすぎないようにナトリウムを排泄するような仕組みになっています、これを食塩非感受性という。

一方、日本人は農耕生活で魚をよく食べますが、魚にはあまり食塩は入っておらず、少しでも摂れば蓄えるようになっています、これを食塩感受性という。
ちなみに、300年前の(奴隷貿易における)奴隷船では、一人座布団一枚のスペースで水も食塩も摂らせないで死んだら海に投げるという過酷な状況があったらしい。そのような状況下では蓄えるようになっていくだろう。

薬を使わなないで血圧を下げる方法も開発されているようです。
ペースメーカーのリードをあてて副交感神経を刺激したり(フランス、30位下がった)、カテーテルを入れて腎臓の神経を焼いたり(30位下がった)・・・・・。


あと、やはり服薬不良では効果ありませんね。
どうして飲めていないのか原因を考えたり、工夫したりする必要がありますね。

そんなこんなで面白かったです。
薬にまつわる話は、もう少し復習、勉強したいと思います。
(講師:大阪大学医学部附属病院 老年・高血圧内科 病院教授 大石充先生)


ツリー.jpg


講演終了したら17時半をまわっていたので、クリスマスツリーが点灯していました。
ドイツ・クリスマスマーケット大阪2010というのが開催中です。

ちょっと、ぶらぶらして・・・・。


メリーゴーランド.jpg


115年以上の歴史を持つアンティ-ク・メリーゴーランド。
華やかでなんだかワクワク。


降誕.jpg

これは、キリストの生誕をイメージした祭壇です。
東方三博士がいますね。

会場には、ドイツを代表する工芸品やワイン、ソーセージなどを販売するヒュッテが並んでいます。

紙で作ったモビール、中世(以来の)ヨーロッパの家の置物。小さなツリーやリース、小人(独特の形相)の置物などを見ていると、周囲のかわいい~という声の中、私はなぜだか懐かしい気持ちになりました。
不思議な気持ちです。

クッキーやバームクーフェン、シュトーレン(ゆりかごの形です)もありましたよ。

一足早いクリスマス気分でした。

終わり
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
posted by さちこ at 13:27| Comment(8) | TrackBack(1) | 自己研鑽 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
塩分と血圧の関係、激しく実感します。
で、塩分減らした上に、降圧剤使ってるんで、血圧下がりすぎるのか、時々眩暈したりして。
お医者さんはこのまま降圧剤続けてくださいって言うし、しょうがないから塩分多めに取るようにしたら少し具合がいい。
Posted by bassface at 2010年11月30日 10:31
bassfaceさん、こんばんは。
激しく実感されますか。

>お医者さんはこのまま降圧剤続けてくださいって言うし、しょうがないから塩分多めに取るようにしたら少し具合がいい。
ううむ。
いやあ・・・薬よりも生活習慣だと思うので、やっぱり薬は減らしたもらうとか、種類変更とか・・・、と無責任に言ってみる。

Posted by さちこ at 2010年11月30日 21:51
こんばんは!ためになるお話をありがとうございます。写真が綺麗~~~。私は低血圧です。もっと血圧を上げたいのですが。低血圧は体質だから食べ物では改善されないのでしょうかね。高血圧だと朝、パッと目覚めて気分爽快なのかな?と、ちょっとうらやましいのですが。
Posted by みちこ at 2010年11月30日 22:44
みちこさん、おはようございます。
ご訪問ならびにコメントありがとうございます。
高血圧のことは、話題に上っても低血圧はあまり話題にされませんね。
でも、本人にとってはとてもつらいことでしょう。
日常生活では、
疲れをよくとり、十分な睡眠をとる。適度な運動。
また食事は、
良質な蛋白質を十分にとり、水分を十分、塩分も少々多めにとるのがよいようです。
朝食は、しっかり摂ったほうがいいでしょう。(朝はつらいでしょうが・・・)
乾布摩擦や入浴時冷水浴(皮膚からの血管収縮への刺激を与える)もいいみたいだけど、現実的には・・・どうかなあ・・・・。(寒い!)
Posted by さちこ at 2010年12月01日 09:18
さちこ さん。こんばんは~♪
最近、新聞で「塩分の摂取量と血圧は関係がない」
ということを見ました。
でも、さちこさんのお話しによりますと、やはり
大きな因果関係があるんですよね…
これからは、できるだけコンビニ弁当やスナック
などを摂らないように注意していきます…(*^_^*)
きれいなイルミネーションなどを目にすると胸が
ワクワクしてきますね…
Posted by 風恋 at 2010年12月02日 21:00
風恋さん、こんばんは。
>新聞で「塩分の摂取量と血圧は関係がない」ということを見ました
関係ないってどういうことだろう・・・
どういうニュアンスだろう・・・
ううむ・・・。

摂取量と血圧の関係の根拠は、横軸に摂取量、縦軸に収縮期血圧をプロット(正比例の直線が描かれます)した図(Nature Medicine 1995年に掲載)です。
地域によって食文化が異なるため直線上にのらないこともありますが・・・。
Posted by さちこ at 2010年12月03日 19:46
このところずっと100-60くらいの前後を行ったり来たりしています。数年前には、93-57 という驚異的な結果も(^o^)/
こういう人は、おいしい自家製漬物をばりばりいただいてもよろしいのでせうか(^o^)/
だって、冬になると、白菜漬、青菜漬、おみ漬、沢庵漬、赤カブ漬、やたら漬と、やたらに種類が豊富になるのですよ(^o^)/
Posted by narkejp at 2010年12月03日 21:10
narkejpさん、こんばんは。
>このところずっと100-60くらいの前後を
へえ~!
私は二十歳前後で100~110だったけれど、以降なんだかぐんぐんと上がってしまってます・・・。ああ。

>こういう人は、おいしい自家製漬物をばりばりいただいてもよろしいのでせうか(^o^)/
ばりばり!笑ってしまいました~!
いただいてもよろしいのでせう。(笑)
寒い地域は、塩味もきついのでしょう。
美味しそうですね!
Posted by さちこ at 2010年12月04日 19:32
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高血圧 症状
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Weblog: 高血圧
Tracked: 2010-11-30 11:56