前回の続きです。
九谷陶芸村をあとに辰口温泉へ。泉鏡花ゆかりの宿に向かいました。
江戸時代の創業で明治の文豪泉鏡花の小説の舞台にもなっている老舗旅館 まつさきです。
北陸 金沢生まれの泉鏡花は早くに母を亡くし、当時辰口温泉に住まう叔母をたびたび訪ねます。
鏡花は、この旅館に逗留し小説「海の鳴る時」を執筆。
旅館は小説の中に松屋(当時の名前)と出てきます。
小説を読んだかって?
そりゃぁ・・・読んでから行きましたよ。短編です。すぐ読めます。
しかし、お絹さんって「歌行燈」のお三重さんと似てますね・・・。
こちらは、当時鏡花が泊まっていたお部屋。
現在は使われていないお部屋で、特別に見せていただきました。
この青色や赤色は、北陸で大事なお客様をもてなす色だそうです。現在は、このような色を作る?のは難しく現状維持がやっとのことだとか。
ちなみに北陸新幹線の青色はこの青から来ているそうです!
天井はアジロでした。
ガラス越しに鏡花の初版本、鏡花が愛用した硯箱、直筆の短冊を見ていましたら、こちらも特別に?手にとって見せていただきましたよ。
いやあ・・・初版本って装幀がすごく美しい・・・・。
昔の本って本当に美しいですね。
それから文学碑にも案内していただきました。
いろいろありがとうございました。
それからそれから・・・。
この旅館のお食事の美味しいこと。
こんなに美味しいものを食べてバチが当たるのでは・・・なんて思ってしまいました(笑)
時間的金銭的に余裕があれば何度でも行くのもよくわかりました。
のんびりながら贅沢な時間を過ごして旅館を後にしました。
安宅の関にも行きました。
歌舞伎の勧進帳は有名ですね。
この勧進帳はお能の演目「安宅」から創られたものです。
ゆったりと贅沢な旅だったと思います。
終わり。
2016年01月20日
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青色だったとは…、びっくりしました。
大事なお客をもてなす部屋なんですか…
青は好きな
いろですが、すこし落ち着かないような
気もしますね。
安宅の関へ行ってみたくなりました。
そうなんですよ、鮮やかな色にびっくりです。
安宅の関は、海の近くでしたよ。
近くに神社や「勧進帳ものがたり館」がありました。
写真は、義経、弁慶、富樫の像です。