2017年08月02日

「家守綺譚」

記事にするつもりは全くなかったのだが、いつのまにか私の中で大きな存在になっているので記しておく。
梨木香歩著「家守綺譚」読了しました。
いえ、再読終わりました。
同じ書物を間をおかずに手にとって読み終えることは私にとっては大変珍しい。

新潮文庫背表紙より

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。――


感想・・・
初めて読み終えた時

不思議?ありえない?
いやいやそのような感じではなくて、全く違和感がなくてそこが面白いというか怖いというか。
ですので、ねるまえにだけ読んだりと日常生活に支障にならないように少々セーブしてました。

二度目読み終えた時(今)

植物などとお話出来ないのは、私の修業が足りないのかなとか思う。
でもちゃんと自分の領分というか立ち位置は自覚しておかねばと思う。

不思議な話はいろいろあるけれど、小泉八雲などの世界とは随分違うんですよね。
あくまで日常の延長であって・・・・。

そうやっぱり、
この世界に違和感がない!

追伸
安寧寺川というのは、安祥寺川のことですよね、京都山科。
posted by さちこ at 20:51| Comment(2) | 文学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読まれましたね。
葡萄は、何度読み返しても、目頭が熱くなります。狸の話も。
姉妹編の「村田エフェンディ滞土録」も、かなりお勧めですし、続編の「冬虫夏草」は、半分は「家守忌憚」さながらですよ。
自然へのやさしい眼差し、香り高い文体、奇譚なのに違和感ないのは、梨木香歩さんの筆力の賜物だと思いますね。
幾つか、読み返していましたがゴローは、「雨にも負けず」みたいな愛い奴ですね。
Posted by そらみみ at 2017年08月14日 11:43
そらみみさん、こんにちは。

姉妹篇や続編があるのですね。

>自然へのやさしい眼差し、香り高い文体、奇譚なのに違和感ないのは

なるほど、そういうことですよね。さすが愛読者さん。

冬虫夏草ってキノコですよね。漢方などにも使われる。関係あるんだろうか、どんな話だろ・・・。


Posted by さちこ at 2017年08月14日 17:29
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