2019年04月29日

能楽パリ公演 能「砧」

昨夜、NHK教育テレビにて 古典芸能への招待 能楽パリ公演 能「砧」を見ました。
パリで行われた世阿弥の屈指の名作、能「砧(きぬた)」(観世流)です。
パリの音楽ホールで、能楽の舞台を完璧に再現し上演しています。
演目「砧」は、夫の帰りを待ちわび、その寂しさから命を落とした妻の切ない心を描く。

訴訟のために都に来ている芦屋何某が、すでに三年も経ってしまったが年末には帰ると、侍女夕霧をよんで故郷で留守をしている妻のもとへ旅立たせる。
妻はつらい田舎暮らしを恨む。里人が砧を打つ音を聞くと、昔、中国の蘇武という人を故郷の妻が案じて打ったように、自分も打って心を慰めようとする。
しかし、年末には帰れないとしらせが届き病の床にふせり、やがて息たえてしまう。

後段では、妻の訃報を知りかえった何某は、成仏できずにいる亡霊の何某の妻と会う。恨めし、悲しみ、涙みせる妻。
何某は、法華経を読誦することで、成仏することが出来た。


贅を尽くした美しい着物、表情豊かな面。
こんなにも情感のある演目なのだ。

これは、フランス人にも十分伝わる。素晴らしかった。
そしてやはり、平和な時代には、文化が成熟するのだと、思った。
posted by さちこ at 11:16| Comment(0) | 文化 | 更新情報をチェックする
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