2022年06月05日

「神曲」煉獄篇 ダンテ著

「神曲」煉獄篇 ダンテ著  平川祐弘訳 河出文庫 読了。

煉獄の旅路を振り返っておく。
天国に入る前に、霊が様々な方法で七つの大罪を浄められる。煉獄にいる人々は現世の善良な人々の祈りで煉獄の山の上へ早く上れるようになる。

煉獄の門に来て天使に七つのPを額に刻まれる。

煉獄の山

第一の環道 高慢→岩を背負った人が腰を曲げてすすむ

第二の環道 嫉妬羨望→瞼は針金で縫い付けられている

第三の環道 怒り→濁った空気の中で神に祈る

第四の環道 怠惰→走り回る

第五の環道 貪欲→地面にうつぶせになる

第六の環道 大食らい→飢えと渇きにあう

第七の環道 好色→猛火の中を歩いて行く

地上楽園へ  
 ウェルギリウスの先達の使命が終わる(紀元前に亡くなったので洗礼を受けていないため天国には行けない、地獄の第一の圏谷 辺獄にいる人)。
ダンテは、ベアトリーチェに会い、天国へ導かれる。


ベアトリーチェは実在した人物のようだが、男性にとっては「永遠の淑女」の象徴であろうか?

追記
煉獄篇を読んでいるときに、書斎に 「筑摩書房の世界文学大系6 ダンテ」 を見つけ、巻末に記載のあった 浄罪界の構造図解、がとても参考になった。

posted by さちこ at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学 | 更新情報をチェックする
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